FAXを利用するなら、ひかり電話よりも固定電話の方がいい?
FAXを利用しようと思うとき、迷うのは回線なのではないでしょうか?
固定電話回線を利用するのがいいのか?
それとも、ひかり電話回線がいいのか?
ISDN回線という選択肢もありますが、ISDN回線は2024年には廃止される予定のため、今回は選択肢から外します。
確実にFAXを利用したいなら、固定電話にするべき?
結論から言うと、仕事などで使う予定で、確実にFAXを使える必要があるのであれば、固定電話にするのがオススメです。
なぜ、固定電話なのか?
なぜ、固定電話がいいのかというと理由があります。
固定電話では、銅線で作られたアナログ回線が使われているからです。
FAXの通信規格は、アナログ通信を前提に作られています。
FAXの通信規格は、アナログ通信を前提に作られています。
アナログ通信というのは簡単に言うと、音声通信のことです。
FAXが送信されてきたときに、受話器をとったことってありますか?
「ピーガガガガガ・・」と音が聞こえてきます。
音声そのものが、銅線で作られた固定電話のアナログ回線を伝ってくるんですね。
FAXは、その音声データを受け取って、それを画像に変換して、紙に出力する仕組みになっています。
ひかり電話は、IP電話の一種です。
固定電話がアナログ回線なのに対して、ひかり電話は光ファイバー回線を使っています。
光ファイバーは音声そのものを伝えることはできません。
糸電話に例えるなら、糸の代わりに銅線は使えても、光ファイバーは使えないということです。
じゃあ、どうやって相手に音声を届けるのかというと、一旦、音声をデジタルデータに変換します。
しゃべった音声がデジタルデータに変換されて、光ファイバー回線を通って、通話相手の手前まで届きます。
そして、そこでデジタルデータが音声に戻され、相手に音声として聞こえるようになるというわけなんです。
こういった仕組みの電話を、IP電話と言います。
ひかり電話はIP電話の一種なんです。
IP電話を使ったFAXは品質が保証されません。
FAXというのは、アナログ回線を使った通信が前提でつくられているので、途中でデジタルデータへの変換が必要となるIP電話による通信は、その品質が保証されていません。
デジタルデータへの変換や、音声に戻す過程で、エラーが起こる可能性がでてきてしまうんですね。
ひかり電話でもFAXは使えなくはない。
ひかり電話では、G3規格でのFAXの通信は可能とアナウンスしています。
G3規格というのは、アナログ回線を使った一般的なFAX通信の規格です。
ひかり電話でも、FAXを使えなくはないということです。
ひかり電話はIP電話の一種なのですが、一般的なIP電話に比べれば、通話品質が高めてあります。
IP電話の番号って一般的には050が使われるのですが、ひかり電話はIP電話でありながら、固定電話と同じ市外局番から始まる電話番号として使えます。
ひかり電話は、スーパーG3規格には非対応?
IP電話としては高品質なひかり電話ですが、やはり、FAX回線として使うには、アナログ回線には劣ってしまいます。
というのも、ひかり電話ではスーパーG3というFAX通信規格には非対応になっています。
スーパーG3規格というのは、G3規格の通信スピードを14.4kbpsから33.6kbpsに約2.3倍ほどに速めたものです。
A4サイズのFAXを1枚送信するのにかかる時間が、約3秒〜10秒ほどになります。
G3規格の場合は、約30秒〜60秒ほどかかります。
かなり速くなりますね。
ひかり電話がスーパーG3規格に対応していないのは、おそらく、スピードを速くすると、音声とデジタルデータの変換が追いつかなくなってしまうのだと思います。
結果として、エラーが起こりやすくなるということですね。
ひかり電話の回線料は月額300円、固定電話は月額1700円。
固定電話のほうがいいとはいえ、コストを考えると、ひかり電話は魅力的です。
ひかり電話では低価格で回線を追加することが可能です。
電話番号を追加するサービスであるマイナンバーに月額100円。
電話とFAXを同時に使えるようにするデュアルチャネルに月額200円。
合計300円で、新たにFAX用の回線を用意することができます。
それに対して、固定電話の場合は、新たに1回線用意するのに、月額1700円かかります。
その差、1400円。
年間にすると16800円の差になります。
ひかり電話で試してみて、だめだったら固定電話にするのでもいい?
FAXを仕事で使う予定だけれども、できるだけ固定費は抑えたいという場合は、まずはひかり電話で試してみてもいいのではないかなと思います。
それで不具合が生じるようであれば、改めて、固定電話を契約してFAX回線として使えばいいのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- モノゴトを効率的にしていくことに喜びを覚えるミニマリスト。仕事に必要なものから、日々の生活に関わるものまで、なるべく持ち物は少なくするのが信条です。毎日同じような服を着て仕事をしています。
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