パソコンでFAXを送信・受信することができる3つの方法

パソコン(WindowsやMac)を使ってファックスを送信したり受信する方法は大きく3つあります。

PC-FAX」「FAXソフト」「インターネットFAX」の3つです。

どれも似たような言葉に感じるかもしれませんが違いがあります。

複合機が必要なのが「PC-FAX」です。

PC-FAXというと、パソコンをFAX機代わりに使う方法のように感じるかもしれません。

たしかにその通りなのですが、パソコンの他に、複合機が必要になってきます。

複合機というのはコピー機やプリンター、スキャナー、FAX機としての機能を1台にまとめた機器のことですね。

そういった複合機の中には「PC-FAX(PCファックス)機能」と呼ばれるものがそなわったものがあります。

パソコンと繋げることによって、パソコン上からFAXのやりとりができるようになるんですね。

PCとFAXを繋げるからPC-FAXなんですね。

PCをFAX機代わりに使えてFAX機不要になるというものではないんです。

パソコン、複合機、電話回線の3つが必要になります。

PC-FAXでファックスのやりとりをするためには、「パソコン」「複合機」「電話回線」の3つが必要になってきます。

言ってみれば、従来どおりに紙でFAXのやりとりをすることができる設備は必要だということですね。

複合機と電話回線だけでもFAXのやりとりはできますよね。

なのでPC-FAXの場合、パソコンを使うことによってなにかを省けるというものではなくて、むしろ、従来どおりのFAXをやりとりするための設備に、パソコンをプラスするというイメージです。

複合機に送られてきたFAXを、データとしてパソコン上で確認できます。

PC-FAXを利用すると、複合機に送られてきたFAXを、データとしてパソコン上で確認することができるようになります。

複合機で紙に印刷されなくなることで、紙とインクの消耗を抑えることができます。

FAX機があると、広告FAX(FAX-DM)が送られてくることもありますが、PC-FAXの場合はデータとしてパソコン上で確認するだけなので、ムダに紙とインクを消耗するということもなくなります。

ブラザー社の複合機にはFAXデータをクラウドに転送する「ファックスクラウド転送」機能もあります。

PC-FAXは、複合機に送られてきたFAXをデータとしてパソコンに保存します。

なので、外部の端末を使って、複合機に届いたFAXを確認するということは難しいのですが、ブラザー社の複合機には、届いたFAXのデータを確認できるようになる機能があるものがあります。

ファックスクラウド転送」という機能で、複合機に届いたFAXデータを、自動でGoogleドライブや、DropBox、EverNoteなどのクラウドサービスに転送してくれるんです。

これなら、外出先でもスマホなどで、FAXが届いているかどうかも確認できるようになります。

参照:ブラザー社のファックスクラウド転送について

パソコン上のデータを直接FAX送信できます。

PC-FAXは、複合機に届いたFAXがデータとしてパソコンに保存されるだけではなくて、パソコン上のデータを複合機をいじることなく、送信することもできるようになります。

送信したいデータをプリントアウトし、さらにその紙をスキャンするという工程がなくなるので、従来のFAXよりもキレイに送信できるというのもポイントです。

FAX送信時の通信料金が0円になるわけではありません。

PC-FAXを利用すると、FAX送信時の通信料金がタダになると誤解されることもたまにあります。

PC-FAXというと、インターネット回線を使うのだと勘違いされるのだと思います。

PC-FAXという名前ですが、使うのはインターネット回線ではなくて、電話回線です。従来どおりのFAXと同じで、FAX送信するときには通信料金が発生します。

それはパソコン上からPC-FAXによってFAXを送信するときも同じです。

モデムとソフトが必要になるのが「FAXソフト」です。

FAXソフトを使うことでも、パソコンを使ってFAXの送信や受信がおこなえるようになります。

FAXソフトの場合は、PC-FAXとは違って、複合機は不要になります。

パソコン、モデム、電話回線が必要になります。

FAXソフトの場合は、物理的に必要になるのは、「パソコン」「モデム」「電話回線」の3つです。

さきほども言ったように、複合機は必要ありません。

ただし、モデムが必要になってきます。

最初からモデムが搭載されたパソコンであれば問題ないと思いますが、最近のパソコンはほとんどといっていいほど、モデムが搭載されていません。

LAN端子さえ搭載していないノートパソコンも多いですからね。

パソコンにソフトをインストールしたら、モデムを電話回線につなげるだけ。

FAXソフトを使ってFAXの送信や受信をおこなう場合は、まず、パソコンにFAXソフトをインストールします。

そうすると、パソコンそのものが、FAX機としての機能をつとめるようになります。

後は、普通のFAX機を扱うのと同じです。

FAX機は電話回線とつなぎますよね。

パソコンにモデムが内蔵されていない場合は、モデムを用意します。

多くのモデムは、接続端子として「RS-232C」という規格が使われているのですが、RS-232CをUSB端子に変換できるアダプターもありますので、パソコンにUSBで接続します。

そして、モデムを電話回線とつなぎます。

そうすると、パソコンを使ってFAXのやりとりができるようになります。

FAX機や複合機は不要になります。

FAXソフトを使うことのメリットは、物理的に、FAX機や複合機がいらなくなるという点です。

FAX機はまだしも、複合機ってけっこう場所をとりますよね。

小さな事務所やSOHOの場合は、結構圧迫感を感じてしまいます。

その点、FAXソフトの場合は、物理的に必要なのは小さなモデムだけです。

24時間、パソコンを起動させておく必要があります。

FAXソフトはパソコンをFAX機として機能させるためのものです。

パソコンがFAX機になるわけです。

FAX機って1日中24時間ずっと電源が入っていますよね。

常に起動させておかないと、FAXが送信されてきたときに受信することができません。

それと同じことがFAXソフトにも言えます。

パソコンを1日中24時間ずっと起動させておかないと、FAXを受信できないということが起こりえます。

特に夜中とか早朝ですね。

なにも必要ないのが「インターネットFAX」です。

インターネットFAXでFAXのやりとりをする場合、物理的に必要なものはなにもありません

もちろん、パソコンは必要になるのですが、それ以外の物理的なものがなにも必要ないんですね。

電話回線が不要です。

PC-FAXのように複合機が必要ということもありませんし、FAXソフトのように、モデムが必要ということもありません。

そしえ、なによりも、電話回線が不要だというのがインターネットFAXの大きな特徴です。

FAXって基本的には電話回線を通じてしかおこなえないものです。

だからこそ、PC-FAXでもFAXソフトでも電話回線は必ず必要になっているのですが、インターネットFAXの場合は、その電話回線すら不要になってしまうんです。

インターネット回線さえあればいい。

インターネット回線だけが必要になってきます。

例えば、家であればフレッツ光、外出先であれば公衆無線LANやポケットWi-Fiなどを利用します。

電話回線のように有線である必要がないので、場所に縛られることなく、インターネットに接続さえできれば、どこででもFAXの送信や受信が可能になります。

パソコンだけではなく、スマホでもFAXの送受信が可能になります。

インターネットFAXでは、パソコンだけではなくて、スマホやタブレット端末からでもFAXの送受信が可能になります。

スマホの場合は、携帯電話の電波を使って、どこにいてもインターネットに接続することができますよね。

つまりは、インターネットFAXの場合は、パソコンすら不要にすることができるんです。

スマホ1台で、FAXのやりとりが可能になります。

月額500円〜1500円前後の基本利用料がかかります。

パソコンやスマホ1台あれば、他にはなにもいらないインターネットFAXですが、月額の固定費が発生します。

インターネットFAXサービスによって、色々と料金は違うのですが、だいだい、月額500円〜1500円ほどの基本使用料になります。

その中に、150枚までのFAX送信料が含まれていたりもするので、一概に、PC-FAXやFAXソフトよりもコストがかかるとは言えないですけどね。

まとめ

パソコンを使ってFAXを送信・受信できるようになる3つの方法についてお話しました。

PC-FAX」「FAXソフト」「インターネットFAX」の3つです。

どれを利用するのがいいのかは、現状によっても変わってくるかと思います。

すでに複合機を使ってFAXのやりとりをしているという人の場合は、おそらく、PC-FAXを利用するのがもっともスムーズかと思います。

複合機がないという場合には、FAXソフトかインターネットFAXのどちらかになります。

パソコンが何台かあって、そのうちの1台をFAX機代わりとして常に起動させておけるという場合には、FAXソフトもありかと思います。

FAXソフトの場合は、初期費用としてモデム代とソフト代で数万円かかりますが、数年使い続けるのであれば、コストパフォーマンスはいいと思います。

ただ、ノートパソコン1台で身軽にビジネスをしたいという場合であれば、物理的な機器がなにも必要ないインターネットFAXがおすすめです。

月額500円〜1500円の基本使用料がかかりますが、PC-FAXやFAXソフトを使うための数万円の初期費用を考えたら安いものかもしれません。

投稿者プロフィール

山下直継
山下直継ライター
モノゴトを効率的にしていくことに喜びを覚えるミニマリスト。仕事に必要なものから、日々の生活に関わるものまで、なるべく持ち物は少なくするのが信条です。毎日同じような服を着て仕事をしています。

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